地から

 

つれづれ

取材にまつわるアレコレを
時折のんびり綴っています。

2021.06.21
夏至

今日は夏至ですね。1年で一番昼が長く、太陽の力が強まる日とされています。先日、梅雨入りしたばかりですが、時々差し込む日差しに夏を感じますね〜。
さて、だい〜ぶ長らくご無沙汰していましたが(汗)、「地から」はただいま絶賛取材中です!いつもであれば新刊が出ている時期ですが、なんやかんやとありまして、まだまだ取材が続いております…というわけで、本日は取材中のひとこまを掲載。緑爽やかな牧草地で奮闘するカメラマンの後ろ姿です。それでは、また近いうちに♪

2021.01.03
新年

朝5時から、ふやかしておいた大豆を2時間かけて石臼で挽き、大きな釜へ。豆乳に本にがりを加え、型に入れて重しをのせて豆腐をつくる・・・こんな昔ながらの豆腐づくりを50年以上も続けているミナおばあちゃん。取材した当時は85歳でしたから、今は88歳になっているでしょうか。
昨年は世の中が大きく変わりました。見えないものに怯え、踊らされ、今もなお混沌とした状態が続いています。でも、周りがどんなに変わろうとも、日々の営みを丁寧に積み重ねるおばあちゃんの姿勢は変わりません。まめに働いて、まめに生きる。揺るがずに貫くその強さが、とても美しく、尊いと感じます。
いつか、こんなおばあちゃんになれたらいいなあと思いながら、年を迎えました。
あけましておめでとうございます。今年も『地から』をよろしくお願い致します!皆さんも健やかな一年をお過ごしくださいね〜。

2020.11.11
甲子柿

気がつけばもう11月、朝晩はストーブが手放せない時期になりましたね。冬将軍はすぐそこまで近づいているようです。くれぐれも風邪などひかないように気をつけて〜。
さて、皆様は釜石の「甲子柿(かっしがき)」をご存知ですか?岩手在住の方なら「名前は聞いたことがある!」という方が多いのではないかと思いますが、これ、ちょっと訳ありの柿なんです。品種は「小枝柿」という渋柿で、見た目はごく普通の柿。でもあることをすると、「これってトマト?」と見間違うほど赤く、かじるとゼリーのようにぷるぷるとした食感に変わるのです。
その「あること」とは、独自の渋柿の製法。一般的には天日に干したり、焼酎漬けにして渋抜きをしますが、甲子柿は熟した柿を木箱に詰めて一週間ほど「煙で燻す」ことで渋を抜くんです。こうして出来上がった甲子柿は、真っ赤に色づき、甘〜い柿に変身するというわけです。しかも燻すことで、栄養素も増すと言いますから不思議ですよね〜。
10月下旬から11月中旬がまさに旬。地からで取材させていただいた甲子柿の里生産組合の藤井修一さんのお宅でも、柿室から盛んに煙が立ち上っている時期ではないでしょうか。日本でここだけにしかない甲子柿、ぜひ一度召し上がってみてくださいね。
(地からvol.4/つくるひとより)